シニアからの学び

介護・主夫業・花作り, etc. シニアから学びの日々が再び

「好き」から「楽しみ」に 豊かな生活は「楽しみ」から

花を育てていて、3本植えたら3本共に咲くことを願う、10本植えたら8本ぐらい咲かないと満足しない・・・私はいつもこれでした。とにかく、失敗は嫌い。でも、これでは、好きだけど・・・楽しくないことに気づきました。

 

「好きこそものの上手なれ」という諺があります。好きなものに対しては熱心に努力するので、上達が早いということですね。でも、「好き」より、「楽しむ」ことがいいですね。「好き」なだけだったらは思い通りにならないと嫌いになりますが、「楽しんでいる」と嫌いになりません。人間関係もそうかな?

 

「好き」は失敗に弱いけれど「楽しむ」は失敗に強い

「楽しむ」ということは、ただ楽しいからやっている。そして、成果を何も求めず、成果を期待しないというところから生まれる気がします。だから、多少失敗しても平気。私の経験では、「好き」だと、成果を期待し、期待しない結果が出たときに、ショックを受けガッカリして、やる気が失われますね。また、成果を期待すると、なんとか良い結果がでるように考え過ぎて、これが結構負担。園芸、失敗も恐れず、楽しく、気楽にやること、とても大事な気がします。超初心者が生意気なことを言ってスイマセン!

 

育てる過程を楽しむ 結果は運次第

花が上手く咲くには、土壌の状態、植え方、育て方、天気、いろんな要素が関係する気がします。だから、上手く花が咲くのは、私には、運次第のような気も。だから、アレコレ考えすぎて、綺麗な花を咲かせようと、無理をするより、花を育てる過程を楽しみ、結果は運に任せる。「結果を考えず、ただ花を育てることが楽しい」という気持ちで園芸を楽しみたいですね。

 

失敗も楽しむ

何でも失敗はつきもの。私は、なんでも失敗します(意外と不器用なんです)。でも、失敗に挫けては、先に進みません。だから、失敗したら、何で失敗したのか、原因を探すようにしています。そうすると、失敗のショックも和らいでいき、なんだ、そうなんだと新しい発見があり、失敗もなかなか良いかもしれません。

 

料理は「美味しい料理を食べたい!」気持ちがあれば楽しめる

私は、料理を作るのも好きですが、まだ、楽しむまではいっていないですね。そこで、どうすれば楽しめるか考えました。それは「美味しいものを食べたい!」という気持ちですね。例えば、味噌汁、時間がないときは、ついついインスタントに。でも、いくつかのインスタント味噌汁、食べてみましたが、やはり手作りの方が美味しい。美味しい味噌汁を食べたい!と思いで、味噌汁を作ると、少しは楽にできます。やはり手作り料理は、私には最高です。

 

豊かな生活は「楽しみ」から~楽しみは認知症になっても生きがいに

認知症の母を介護して感じたのは、やはり「楽しみ」は必要だということ。母には、楽しみが三つありました。花作り、料理と、何故か計算ドリルでした。母は、認知症になっても、この楽しみをやっているときだけは精神が安定していました。そうなんです、楽しみは認知症になっても忘れず、生きがいになります。楽しみがあれば元気がでますね。楽しみを持つことは豊かな生活につながる気がします。

 

楽しむ為には”完璧”を求めない

私は奇妙な「完璧主義」、何でも徹底的(疲れます)、物の位置はいつも固定(取ったら全く同じ場所に)、汚れや埃は嫌い(だけど掃除は嫌い)などなど不思議なんです。ある心理学者が「この宇宙に完璧はない」と言ってました。本当にそうですよね。この奇妙な「完璧主義」があると、楽しめませんね。小さなことには目をつぶり、決めたことが出来なくてもOK! 疲れたら休む、無理はしない・・・こんな気楽さがないと、楽しめないような気がします。

「休肝日」ならぬ「休脳日」のお勧め ぼんやりするのは頭には大事!?

家事、実家の片付け、引越しの準備、同窓会の計画で追われる毎日、それに加え、様々な事件や災害のニュース。考えることが多く、頭と心を痛める日々。体もしんどいけど、やっぱり頭と心に負担がかかっていますね。特に、私の場合は、妙に「考え過ぎの人間」、先々のことや、細かい事をアレコレ考え、悩み、頭も心も疲労困憊。

そこで、たまには、お酒を中断する「休肝日」ならぬ 頭と心を休ませる「休脳日」を作ることに。とにかく、考える事をやめたい、出来るだけ頭をからっぽにしたい、心を落ち着かせたい、それが「休脳日」。次が、私の考えた「休脳日」の行動。

 

「休脳日」の行動パターン

頭と心をできるだけ空白にして、行動を中心に、掃除・片付け、花作りを楽しむことにしました。

①考え事を少なくする
②掃除、片付けなど単純作業を中心に過ごす
③ネット、TVの刺激的な情報を避ける
④ご飯をゆっくり食べ、お風呂もゆっくり入る
⑤無理なことはしない

 

脳にとって「ぼんやりすること」は重要!

「ぼんやり脳!」(西多昌規著)という面白い本がありました。精神科医の先生が書かれた本です。

脳の力を引き出していくためには、
「常に何かをして頭を働かせること」 よりも
「頭をぼんやりさせる時間をちゃんととること」
のほうがずっと大事だということが、明らかになってきたそうです。

頭を休ませる「ぼんやり」は大事だった!

脳がボーッとしているときは、何か考えているときの 15 倍ものエネルギーが脳内において使われており、 脳にとっては「何かをすること」よりも「ぼんやりすること」のほうがずっと重要だったとのこと。エッエッ!、ボーとすること頭にいいんですね。「ぼんやり脳!」では、ボーとする効果として以下をあげています。

ボーとする効果~ぼんやりモード・ネットワーク
①ひらめきやアイディアが生まれやすくなる
②仕事の作業効率が上がる
③記憶力などの脳力がアップ
④人間関係などの悩みやストレスの解消
⑤いまの自分が「やるべきこと」がわかる
(「ぼんやり脳!」(西多昌規著)から)

そういえば、最近、疲れてしばらくボーとしていると、忘れていた大事なことを想い出したり、思いがけず良いアイデアが浮かぶことがありますね。ボーとする効果、意外にあるもんですね。なお、「ぼんやり脳!」では、「ぼんやりすること」は、心や脳を立て直すためのクスリやサプリメント のようなものだと言っています。

 

頭を休ませるには掃除・片付けなどの単純作業がお勧め

掃除、片付けをやっていると、体や手を動かしますが、頭と心は動かないですね。だから、「休脳日」には最適。そして、自分の周りが綺麗になり、心もスッキリ、穏やかになります。こう考えると、私の嫌いな、台所の片付け、お風呂掃除も、もっとやる気が出そうな気がします。

なお、「ぼんやり脳!」という本でも「単純作業」を勧めています。

『私のおすすめは「単純作業」 です。  あまり頭を使わないで済むような単純作業を行なって、手を動かしたり体を動かしたりしていると、気がまぎれて「不安」「不満」「怒り」「悲しみ」などの感情に 囚われるのを防ぐ ことができるんです。』
(「ぼんやり脳!」(西多昌規著)から)

 

ぼんやりすることを生活の一部に~無駄な時間も大事

ぼんやりすると、なんだか時間の無駄のように思ってきましたが、実は科学的に考えると、脳には大事なことだったんですね。実は、昔は”ぼんやり”する時間(無駄な時間)がたくさんありました、鉛筆をナイフで削る時間、お風呂を薪で沸かす時間など。そして、食事もゆっくり、お風呂もゆっくり入っていた気がします。

現代は、生活がほとんど自動化され、昔のこのような”ぼんやり”する時間(無駄な時間)は削除され、そして、ご飯はサッサと済ませ、お風呂もサッと入り、寝る間を惜しんでネット活用。本当に、ゆっくりする時間もなく、脳と心は疲れていますね。「ぼんやり脳!」には次の言葉もありました。私も、”ぼんやりする”ことを生活の一部にしたいと思います。

『私は、「何もせずにぼんやりすること」を仕事のひとつのように考えて実践していく」 のがいちばんいいと思います。』
(「ぼんやり脳!」(西多昌規著)から)