シニアからの学び

介護・主夫業・花作り, etc. シニアから学びの日々が再び

認知症の中核症状と周辺症状の理解は必須

記憶障害などの脳の異常によって起こるのが“中核症状”、暴言や徘徊などの中核症状によって起こるのが“周辺症状”です。

この二つを明確に分けて理解することはとても大事でした。

【中核症状】
認知症の全ての人に現れる症状

①記憶障害・・・5分前のことを忘れてしまう
見当識障害・・・時間や場所、人がわからない
③実行機能障害・・・物事の手順がわからない
④失語、失算、失認、失行・・・言葉が出ない、それがなにかわからない

【周辺症状(BPSD)】
中核症状が引き金になって起り、人により現れ方が異なる症状 主な症状は以下

①徘徊・・・家を出て帰ってこれなくなる
②妄想(被害妄想)・・・もの盗られ妄想、嫉妬妄想など
③暴力・・・暴れだし暴言を吐く
④幻覚(幻視)・・・存在しないものが見える
⑤不潔な行動・・・失禁した下着などをしまい込むなど

中核症状は、今の医療では治りません、確実に進行していきます。ただ、薬により進行の速度を緩めることができます。

周辺症状は、薬も効果がありますが、最も大事なのは介護方法。うまく介護した収まります。ちなみに、私が優しく接したら、母の暴言がかなり少なくなりました。

つまり、
 中核症状には薬
 周辺症状には介護方法と薬
が役立ちました。

認知症は治る!という記事を時々みますが、治るのは周辺症状だけ。記憶障害や見当識障害(日にちや季節が分からなくなる)のような中核症状は治りません。