シニアからの学び

介護・主夫業・花作り, etc. シニアから学びの日々が再び

認知症の段階は4つ、早い段階での治療開始、段階は急に変化

認知症の進行、4つの段階があります。

①軽度認知障害(前兆、MCIと呼ばれます)
②初期(軽度)
③中期(中度)
④末期(重度)

 

認知症はできるだけ早めに発見し早めの治療ですね。私の母は「②の初期(軽度)段階」で認知症を分かったので、自宅介護を進めることが実施でき、精神科を通院しながら、精神科の先生と薬を調整し、介護方法も徐々に改善できました。

 

「③の中期(中度)段階になると、自宅介護が困難になり、施設(グループホーム)にお願いしないといけない状況になります。

 

なお、認知症は薬で治りません、薬で進行を遅らせることができます。それだけ、生活に支障なく暮らす期間が長くなります。

 

(注)軽度認知障害の段階では、うまく治療すれば治るとも言われています。

 

私の母は、初期の段階で認知症と分かったので、介護も少し楽な状態で進み、今後の対応も考えることができましたが、私の父は、亡くなってから認知症と分かったので、今から考えると、間違った介護をしてました。

 

なお、母の例でいうと、認知症の段階は急に変化(悪化)しますので、グループホームなどの見学・予約などの準備は、少し早めが良いと思います。

 

また、段階が悪化した際、驚いて、対応が悪くなりがちです。私の場合がそうでした。

母の記憶障害が進んだ際、何度も同じことを聞いたり、直前に言ったことをすぐに忘れるので、ついつい嫌な表情したり、怒ったりしました。これはダメですね。

 

段階が悪化したときの対応が悪ければ、被害妄想・暴言などの周辺症状が悪化するので要注意です。

 

認知症の段階】

 

 ①軽度認知障害認知症の前兆、MCIとも呼ばれます)

認知症と同様に物忘れのような記憶障害はあるものの、日常生活に支障をきたすほどではありません。きちんと治療すれば健常状態に戻る可能性も指摘されています。

 

②初期(軽度)

直前の出来事を忘れたり、同じことを何度も聞き返すようになります。認知症初期になると仕事や家事をこなすのが難しくなります。

記憶障害のほかに、頻繁に物をなくしたり、またはおかしな場所に置き忘れたり、日常作業をこなすのに時間がかかったり、判断力の低下がみられるようになります。

 

③中期(中度)

中期になると記憶障害が加速。新しい出来事が覚えられなくなり、初期には役立ったメモ書きも、なぜそのメモがあるのか分からなくなり、逆に混乱します。

また、日常生活に支障をきたし、自立した生活は難しくなり、多くの場面でサポートが必要になるのがこの段階です。食事をしたはずなのに、「食べてない」と言い出したりするのもこの時期の特徴です。

 

私の母の場合、初期段階で、いくつかグループホームを見学し、気に入った所を3カ所予約しました。グループホームは、なかなか空きがでないので、複数の所を予約した方が良いですね。そして、母が中期段階に入って、タイミング良く、一つのグループホームが空いたので、そこに入所しました。

 

④末期(重度)

末期になると、初期や中期と比べて記憶障害が目立たなくなります。自発性や意欲の低下によって物事への関心が薄くなり、忘れること、何度も話を聞き返すこと自体がなくなるからです。

 また、歩行障害や運動障害もみられるようになり、ほとんどの時間をベッド上で過ごすか、寝たきり状態になることもあります。