母が認知症になり、主に私が家事をすることになりました。でも、家事と言えば、私にできることは、皿洗いとお風呂の掃除ぐらいでした。
一番困ったのは、料理。私には、ご飯を炊いた経験も味噌汁も作った経験も無く、困りました。
しかし、幸い、母は認知症になっても、ご飯を炊くこと、味噌汁を作ることはできました。さらに、料理の後片付けは得意でした。夕食の片付けも、丁寧に一時間かけてやってました。母に「きつくない?」と聞いても、「好きだからいいよ」という返事。
また、野菜や果物を切るのも早く綺麗でした。ただし、料理はできないので、母は野菜・果物を切る役目、私が料理を作りました(作ると言っても、超初心者なので簡単な料理)。
認知症になったら、家事はできないと考えていましたが、認知症の進行を抑えるため、できるだけ母には家事をやってもらい、できないところだけ、私がサポートしました。
また、母は花を育てるのが好きで得意だったので、一緒に庭にたくさん花を育て、毎日、母と一緒に花の手入れをしました。お陰で、母は運動になり、日光浴もでき、認知症改善にも役立ったと思います。
また、何故か、計算問題やパズルも好きだったので、これもネットで購入し、毎日、やってもらいました。好きなことをやっていると、精神的に落ち着くようでした。
このように、考えると、認知症になっても、出来ることはたくさんあり、好きなことは精神の安定にもつながります。
私は、最初は、認知症だから、母はこれまで通りにはできないと考えていましたが、認知症になっても出来ることは、たくさんあり、家事も私より、ずっと上手くやってました。
認知症=何も出来なくなる
ではなく、
認知症=出来ることはたくさんある
と考えることが大事だと考えています。そして、多少時間がかかっても、できることはやってもらうことで、自信や生きがいにつながり、認知症の進行も抑えることが出来ると思います。