中国の古典で、最も有名な「論語」。なんか気難しいことが書いている・・・というイメージを持ちがちですが、そんなことはないです。まあ、中には気難しいこともありますが、日常生活に役立つ言葉もたくさんあります。
なお、「論語」の解説本は山ほどありますね。私もいくつか読みましたが、専門的すぎる、歴史的背景が多いなど、読みづらい本も多いです。また、論語の中のいくつかを選んで「これで分かる論語!」みたいな本もありますが、説明は分かりやすいですが、スーと読んでしまい、頭に残りません。
そこで、お勧めなのが、以下の本。説明は短くあっさりしていますが、とても分かりやすい説明です。考え抜かれた説明になっています。
この論語には紹介したい言葉が山ほどありますが、今回は以下の言葉。私にはとても耳の痛い言葉です。なお、論語には「子」という言葉がよく出てきますが、これは論語の生みの親「孔子」のことです。論語は孔子の弟子の人達が編纂したと言われており、ほとんどが「子いわく」で始まります。「先生はおっしゃった」という意味ですね。
「子、四を 絶つ。意なく、 必 なく、 固 なく、 我 なし。」
『先生は四つのことを絶たれた。勝手な心を持たず、無理おしをせず、執着をせず、 我 を張らず』
孔子(先生)は、4つのことが無かったということです。
意なく・・・勝手な心を持たず
必なく・・・無理おしをせず
固なく・・・執着をせず
我なし・・・我 を張らず
私も70歳間近ですが、人間ができていないせいか、
意あり・・・自分勝手で人のことを考えず
必あり・・・何でも決めつけ人に押しつける
固あり・・・物事や手順の執着が激しく、一度決めたことは変えない
我あり・・・俺が俺がで我が強く、出しゃばり、そして頑固
「子、四を 絶つ。意なく、 必 なく、 固 なく、 我 なし。」
論語のこの言葉を見るたびに、あーやっぱり人間ができていないと感じますね。それにしても、よく考えると、私はまだまだ改善の余地ありですね。でも、完璧なものはないですね、人間も不完全なもの、いつまでも成長の余地ありですね。