シニアからの学び

介護・主夫業・花作り, etc. シニアから学びの日々が再び

園芸も家事も 面倒くさい!と思ったら負け 淡々とやるのみ

この前、本の片付けの後、お風呂に入ったら、夕食も食べずに、うっかり寝てしまい、起きたら朝、本当に「しまった!」です。台所の片付けがてんこ盛り、洗濯物も干していない、朝の花の手入れもある、さらに、一週間に一度の生協の注文の日、注文書を作成していない・・・!!

主夫業を始めた頃の私だったら、こんなときはパニックになり、「あー面倒くさい!」と考えがちでした。でも、「面倒くさい!と思ったら負けなんですよね。主夫業をやって分かりました。

やることがてんこ盛りの時は、焦ったら焦るだけ、手順も悪くなり、失敗も多くなります。こういうときは、ゆっくり落ち着いて、何からするか、優先順位を考えて、淡々と行動することが一番です。

この「淡々と行動する」、とても好きな言葉です。余計なことを考えずに、やるべきことを一つずつこなしていく、これで、園芸も家事も、なんとかスムーズにこなせるようになりました。

実は、この日は、もう一つ失敗が。前日の夜、本来ならば、味噌汁を冷蔵庫に入れる予定でしたが、これを忘れ、味噌汁3杯分が暑さでダメに。これも、淡々と捨てました。以前の私だったら、ボヤキ、なげき、愚痴っていました。

なお、園芸でも、「面倒くさい!」と思ったら負けですね。以前、朝寝坊し、今日は、水やりはいいかな?と考えましたが、庭に出て見ると、土が乾いています。こういうときは、「淡々と行動する」の出番です。「面倒くさい!」の悪魔の声をそばに置いて、淡々と花に水をかけました。お陰で、花も元気に。

そして、園芸で最も「面倒くさい!」が出る場面が、強風、豪雨の後の庭の手入れ。倒れた花、伸びた雑草、もう庭を見ただけで、「面倒くさい!」のオンパレード。でも、グッとこらえて、頭をからっぽにして、淡々と行動する絶好の機会。ゴミ袋を準備し、倒れた花、雑草取りを開始、そして支柱をキチンとして、枯れた花殻摘み、花の根っこがぐらぐらしていないか確認・・・などなどを淡々と実行。淡々と行動すると意外に早く終ります。

もし、この場合、「面倒くさい!」に負けたら、荒れた庭をじっと見るばかりで、なんの成果もないですね。だいたい、面倒くさいと思ったこと、淡々とやってみると、意外に早く終わるもんです。それに、「面倒くさい!」と思ったこと、意外に大切なことが多いですよね。

料理を含めた家事も「面倒くさい!」は大敵。実は、仏壇に供えてある生け花。母は毎日、水を変えていました。私も、それを実行していましたが、あるときから二日毎に水を変えることに変更。でも、これはダメでしたね。花が早く枯れるようになりました。それ以降は、毎日、水を変えています。面倒くさい!の悪い例です。

園芸も家事も 面倒くさい!と思ったら負け→淡々と行動するのみです。主夫業をやって、ようやく分かりました。人間は余計なことを考えがち。だから、面倒くさい!と思ったら、まずは、頭をからっぽにすることが大事ですね。

ここで話しはガラッとかわり、「貪瞋痴(とんじんち)」という言葉があります、仏教において「苦しい原因」となる煩悩の中で、最も根源的な三毒です。

三毒の「貪」は、貪欲の貪で、貪り(むさぼり)ですね。「欲しいものなどに対して、執着する心」を意味します。
三毒の「瞋」は、瞋恚(しんい)の瞋です。瞋はいかりとも読みます。「怒ること、腹を立てること」を意味します。
三毒の「痴」は、愚癡(ぐち)の、痴を意味します。面倒くさい!は、この愚痴になり、三毒の一つになります。

物に執着し、怒り、愚痴を言う、これは三毒で、自分にとっては何のメリットもなく、自分にとって毒になりますね。そして、他人にも物にも毒をはくことになります。私の三毒は、なかなか消えませんが、毒を飲まないよう、毒をはかないよう、徐々に少なくして生きたいです。この年になっても、人間成長しないなあ~。アッ、これ愚痴になりました。

でも、時には人知れず愚痴、ため息も、不満解消、リラックスにいいと思います。ため息はリラックス効果があります。ため息で、息をゆっくり深く吐き出すと、緊張状態が解消され、血液循環が良くなり、体や神経をリラックスさせるそうです。時には、情けない自分に大きくため息をしたいと思います。