シニアからの学び

介護・主夫業・花作り, etc. シニアから学びの日々が再び

シニアからの自分の目標 「決して怒らず いつも静かに笑っている」

誰でも知っている、 宮澤賢治さんの「雨にも負けず」という詩。

「雨にも負けず 風にも負けず 雪にも夏の暑さにも負けぬ 丈夫な体をもち」

宮沢賢治さんは37歳という若さで亡くなっていますが、「雨にも負けず」という詩の中に次の素敵な言葉があります。大好きな言葉の一つです。

 

「決して怒らず いつも静かに笑っている」

 

私は、とても怒りっぽい人間、そして、顔はいつも”しかめっ面”、もし、これが他人だったら、近づきたくない人間の一人。そんな私にはピッタリの言葉。「いつも静かに」というのもなかなか良いですね。

 

それにしても、宮澤賢治さん、若くして亡くなったのに、何故、このような言葉が浮かぶのか、本当に不思議です。やはり天才ですね。

 

「決して怒らず」

 

これは他人ばかりでなく、自分に対しても言えます。実は自分に対しての怒りの方が問題かもしれません。なにか失敗したり、よくない行動の後、私はよく「なんで失敗したんだ! なんであんなことをしたんだ!」と自分自身に対して怒ります。でも、やってしまったことは後の祭り、取り戻すことができません。後悔より、失敗した原因を探すことこそ大事、後悔しても、何のメリットもありませんね。

そして、他人への怒り、怒らない方法「アンガーマネジメント」というのもありますが、他人に大きな期待をしなければいいかもしれません。自分の思うように他人も動く、他人も自分と同じ考え方・価値観を持っていると勘違いし、他人に必要以上の期待をするから怒ると思います。他人は自分とは違うので、思うように動いてくれません、当たり前ですね。

なお、仏教でよく「人生は苦である」といいますが、この”苦”は”くるしい”という意味では無く、”思い通りにならない”という意味だそうです。70年近く生きてきて、物事や人は、なかなか思い通りにならないですね。まあ、何事も期待半分以下で考えると良いかもしれません。

 

「いつも静かに笑っている」

 

笑うことは、自分にも他人との人間関係にも、とても大事なこと。アランの「幸福論」では、よく「微笑む」ことこそ、人間関係を円滑にすると何度も言っています。「静かに笑う」ということは「微笑み」に近いかもしれません。少なくとも大笑いではないですね。

私は、「微笑み」の効果を実感したことがあります。私の隣の家に、あまり好きでない人がいましたが、あるとき、地域の回覧板を持って行った際に、その人が微笑んでくれました。その時から、私のその人に対する評価が一変「あーいい人だったんだ」。まあ、私が単純な性格かもしれませんが、人の評価を変える「微笑み」の効果は抜群だと思います。

 

「決して怒らず いつも静かに笑っている」

 

私は、もうすぐ70歳に手が届くというのに、「いつも怒り いつも騒がしく、しかめっ面をしている」状態。いつになったら、宮沢賢治さんの詩のようになれるんだろう・・・なれないかも。自信は無いけれど、自分の目標です。