シニアからの学び

介護・主夫業・花作り, etc. シニアから学びの日々が再び

円滑な人間関係は”共感”から 特に身近な人に対して必要

実は、昨年、”介護初心者研修”というのを受けました。約5ヶ月、週一回、一日中(9時~17時)という、少々きつい研修。認知症の母を自宅介護した経験から、これからは”介護力”が大事と思い受けた研修でした。なお、一番記憶に残ったのは、介護される側への”共感”と”尊厳”でした。

特に、”共感”という言葉は、介護でも大事ですが、日常でもとても大事だと感じました。”共感”は、簡単に言えば、「他者の感情を理解し、他者の感情を共有することで、相手が安心感を持つこと」です。この感情というのが大事ですね、頭で考える論理ではなく、辛い、悲しいという感情です。

この”共感”、私がとても苦手なこと、人の話はあまり聴かない、自分の考えを押しつける、何でも理詰めで考え話そうとする姿勢、人の感情を理解しようという気持ちがほとんどありません。もう全く”共感”の逆ですね。

嫁とも、少々、ぶっつかることがありますが、この原因の一つが、私の共感力の乏しさかもしれないと考えています。この”共感”、特に身近な人には大事ですね。身近な人は、意外と分かっているつもりになっています、実はこれがくせ者。このくせ者のお陰で、身近な人の話しはあまり聴かず、自分の意見を言うだけになっている場合が多いような気がします。

共感とは①~④をすることですが、大事なのが④の安心感、満足感を相手が持つかどうかですね。

①相手の話をよく聴く
②相手を理解しようと努める
③相手の感情を共有する
④相手が安心感、満足感を持つ

共感とは逆の行動が以下です。私に多い行動です。いやー、①~③の対応されると相手も反発しますね。私は大反省です!!

①相手の話を聴かない
②相手を理解しようとする前に自分の意見を述べる
③理詰めで理解しようとし、理詰めで話をする
④相手が反発する

なお、「同調」と「共感」は全く違います。

「同調」は「相手の意見・態度に反対せず、自分の言動を合わせること」
「共感」は「相手の感情に寄り添って推測し、自分もその感情を共有しようとすること」

同調は、自分の考えを曲げ、適当に合わせることで、対立せずに無難にやり過ごすといった意味合いが強いです。共感は、自分の言動を相手に無理に合わせなくてもいいんです。

現代は、とても複雑になった気がします。そして、様々な価値観、考えを持った人がいて人間関係も複雑です。だからこそ、「共感」することが大事な気がします。

夫婦だから理解し合える、親子だから理解出来る、兄弟(姉妹)だから相手のことが分かる、という時代ではないような気がします。身近な人だからこそ、「共感」を大事にして、相手の話をよく聴き、感情を理解してあげることこそ、大事かもしれませんね。母の介護でも同じでした。母の気持ちに寄り添って「共感」していたら、もっと、良い自宅介護ができていたかもしれません。

あー、この話を嫁にしたら言われそうですね「あなたも、ようやく分かってきたのね。あなたは人の気持ちをなかなか分かってくれないからね」。という手厳しい言葉が返ってくるかもしれません。だから、この話は内緒です。