アネモネは冬の2月から初夏の5月まで咲く、冬・春・初夏を通じて咲く貴重な花。それに、枯れた花を摘んでいくと、下からどんどん咲いてくる強い花。
私は、アネモネは種から植えます。種と言っても本当に小さい! 一円玉の3分の1ぐらいの大きさ。誤って地面に種を落した事がありましたが、小さな石と見分けがつかず、迷った事がありました。なお、アネモネの種には上下がありますから、間違えないように植えることが大事です。
そんな小さな種のどこに、あんなに花を咲かせるパワーがあるかと思うと、本当に不思議。どこから出てくるんだろう?
それにアネモネは、多少土の状態が悪いところでも元気に咲きます。冬の寒さにも負けず、小さな種はスクスク育ち、2月の一番寒い時期に咲き、5月まで咲き続ける花、それがアネモネですね。
そんなアネモネを毎年見ていると、禅の「前後際断」という言葉を想い出します。
「前後際断」
過去も未来もバッサリ切って、今を生きるという意味です。気持ちいいですよね。嫌な過去もスパッ、不安な未来もスパッと切ってしまう。そうすると、今しかありません。
アネモネに限らず他の植物も、人間以外の動物も、これでたくましく生きていますよね。人間だけです、今をおいて、過去や未来にエネルギーを割くのは。
今の写真(まだまだ花の芽は見えず、雑草と見分けがつきません!)
今年2月のアネモネ
2020年4月の写真