シニアからの学び

介護・主夫業・花作り, etc. シニアから学びの日々が再び

主夫歴4年 家事が日々の生活を支えることを実感

主夫歴4年、家事、花作りでテンヤワンヤの毎日を過しています。主夫の経験から、家事が日々の生活を支えることを実感しました。

私が65歳の時、母が認知症になり、そこから主夫業が始まりました。家事で思い知らされたのが「焦っても良いことは一つも無い、かえって悪化する」ということでした。焦れば焦るほど、間違うことが増え、それに手間取り、かえって遅くなりました。

そして、「家事は開始を素早く、動作はゆっくり」。グスグスしていたら焦るばかり、素早いスタートが一番ですね。なお、動作をゆっくりすると、間違いが少なく、かえって早く終るようです。

介護で始まった「初めての家事」、知らないことばかりでした。洗濯、掃除から始まり、難敵の料理。それまで何一つやっていなかった私、介護をしながら右往左往。

でも、不思議ですね。人間、その気になれば、結果はともかく、できるんですね。料理も母が野菜・果物を切って、私がレシピー本片手に、味付け、もう考える時間は無く、ただやるだけ。でも、なんとか食べれる料理はできました。

母がグループホームに入所後は、実家に一人住んで、そこから本格的な主夫業の始まりでした。いやー家事の大変さが身にしみました。母に変わり、野菜、果物を初めて切るので、どう切っていいのか分からない、ネットで調べました。
母が家にいたときは母が担当だった味噌汁もご飯も、今度は自分が担当。だしの素って何? 味噌の量? ご飯の水の量?・・・全て???

でも、作らないと、食事ができない、必死でした。だから、今思うと、よく料理ができたなあという感じです。でも、人間、その気になれば何でもできるもんですね。
アントニオ猪木さんの「元気ですかー!元気があれば何でもできる」の言葉どおり、元気があれば何でもできると実感。なお、フルパワーの元気ではなく、一歩踏み出す”チョット”元気があればいいですね。不思議なことに、一歩踏み出せば、元気が出てくる気がします。行動することで元気が出る、大事ですね。

そして、今、主夫歴4年目、少し家事に慣れて来た頃。実は、慣れて来た頃が一番大変な気がします。それまでは無我夢中でやってきましたが、慣れてくると少しルーズになり、「あー家事は、なんとかなる」と考えるようになりました。これが悪魔のささやきです。

私はもともとが、面倒くさがり屋、パソコンの前に座ったら何時間もそのまま。だから、料理、洗濯などの家事のスタートが遅れがち。そして、時間を見て、慌ててスタート! そして焦るんですね、早く済まそうと。

でも、焦れば焦るほど、失敗が多くなり、かえって遅くなりますね。家事で思い知らされました。ゆっくり丁寧にやればやるほど、短時間に終る、それが家事のような気がします。料理も焦れば焦るほど、手順を飛ばしたり、量を間違ったり、洗濯も洗うべきものを忘れたり・・・

「焦っても良いことは一つもありません、かえって悪化します。」

家事で思い知らされた教訓です。そう言えば、家事以外でもそうですよね。焦って、良かったこと、あまりありません。何事も、焦らず、覚悟を決め、丁寧にやった方がスムーズに行くようです。

そして、もう一つ大事なのが「開始は素早く、動作はゆっくり」。まずは、コーヒーを飲んでから家事をしよう、などという甘いささやきはダメですね。とにかく、やるべき家事があったら、まずはスタート、これが大事だと感じています。その上で、動作はゆっくり、この方が、丁寧で早く終りますね。

「急いては事をし損じる(せいてはことをしそんじる)」
ということわざがあります。何事も焦ってやると失敗しがちだから、急ぐときほど落ち着いて行動せよという戒めです。本当にそうだと実感中。

主夫業をやって思い知りました、家事の大変さを。嫁・娘達含め主婦の皆さんの大変さ、有り難さをつくづく感じます。家事があってこそ、日々の生活が成り立っています。家事無しでは生きていけません。家事がきちんとできていれば、体も心も元気になります。主夫の皆さんも、日々悩みながら、家事を頑張りましょう。

最後に、私が最近、家事をやるとき、心がけていること、それは、面倒くさいや、たくさんあるなどと考えずに「淡々とやること」、そして「当たり前のことを丁寧に」、これを大事にしています。