シニアからの学び

介護・主夫業・花作り, etc. シニアから学びの日々が再び

刺激が多い時代 だからこそ大らかに、たくましく! 花作りでも大事

台風、大雨、地震などの自然災害も年ごとに大きくなり、嫌な事件も多発、さらにネットからの多量の情報、敏感な私は、それらが起きるたびに、心が揺さぶられます。本当に、刺激の多い社会になりましたね。

だから、最近思うんです。情報が多すぎて、現代人はとても敏感に神経質になっていると。私が若い頃の昭和の時代は、もっと大らかだった気がします。いろんなことに敏感になり、大らかさも余裕もだんだん少なくなっているのが、今の社会かもしれません。

なお、敏感だから悪いわけではないですね。敏感だからこそ、いろんなことを未然に防ぐことができ、助かることもあります。でも、今は刺激多い社会、いちいち刺激に敏感に対応したら、自分の心がやられ、最悪は、心身の不調、うつ状態になります。

だったら・・・細かいことは気にせず、大らかに生きたい!! そう思うこの頃です。大らかであれば、現実に柔軟に対応できますね。

私は頑固、人の話はきかない、自分の考えを押しつける、さらに、細かいことに神経質、変な完璧主義という性格、典型的な嫌がられるパターンです。それを変えてくれたのが、実は認知症の母の介護、こんな性格では介護できないと、少しずつ変えて、今は、以前よりは、チョット、人の話も聴き、大らかになったかな?

で考えるのは、やっぱり ”大らかな性格が一番” ということでした。多分、大らかな性格であれば、認知症になって介護される場合も、介護する人が楽になりますね。そして、”大らか”に加え、大切なのが”(何事にもメゲない)たくましさ”。

なお、花作りでも、この”大らかさ”と”たくましさ”は必要な気がします。”大らかさ”がないと、花作りが負担になってきますね。雑草が生えたらきちんと取る、定期的に肥料を与える、どんなに暑い日でも花の手入れを欠かさない・・・このような状況だと疲れます。多少、雑草が生えてきても気にしない、暑いときは花の手入れも控える、水やりも”あー忘れた!”ぐらいでちょうどいいかもしれません。”大らかさ”があると、余裕もできます。もしかしたら、大らかに育てた方が花も成長するかもしれません。

そして、花作りで多少失敗しても、「今度は頑張って咲かせるぞ!」という”たくましさ”は必要ですね。何本か植えて、咲かない花があっても、「あー何本かは咲いた!」と喜ぶ”たくましさ”、大事です。失敗にメゲていたら、新しい事にもチャレンジでません。

なお、物事に敏感な人のことを「HSP」と言います。HSPとは、生まれつき「非常に繊細で、外部の刺激に敏感な繊細な人」のことをいい、統計的に見ると全人口の15%〜20%、つまり5人に1人はHSPだとされています。

私も、多分、この「HSP」の体質ですが、認知症の母を介護するとき、あまりにも私が母の言動一つ一つに過敏に反応するので、母は私からいつも監視されていると感じていたようです。

このHSPの体質をできるだけ影響なく過すためにも、気にしても、そのままにして、受け流し、大らかに考え、大らかに過すことは、とても大切だと感じています。敏感さが大事か、それとも自分の心の安定が大事か、さてどっち?と問われると、やっぱり自分の心の安定が大事ですね。

これに関連して、道元禅師の言葉に「三心(さんしん)の教え」というのがあります。私が大事にしている言葉です。三心とは、三つの心すなわち「喜心(きしん)」「老心(ろうしん)」「大心(だいしん)」の三つの心です。

「喜心」 作る喜び、もてなす喜び
「老心」 思いやり、気配り
「大心」 おおらかで偏りなく寛い心

この三心、とても好きな言葉です。この中の「大心(だいしん)」が大らかさですね。後の二つの「喜心(きしん)」「老心(ろうしん)」も大事ですね。