シニアからの学び

介護・主夫業・花作り, etc. シニアから学びの日々が再び

心がけたいこと 平凡な日常を楽しみ、今を大切に生きる

ネット活用や、考えること、悩むことが多く、先々のことばかり考えて、今を大事にしていない私。日常の生活を大切に、今を大切に生きることこそ、大事ではと考えるようになりました。なんでもない平凡な日常、でも、それを楽しむ中にこそ、本当の満足があるような気がします。

実は、主夫業をやっている今でも、パソコンでのネット活用大好き、考えること大好き、そして、将来はどうなるの?を常に考えています。その中で、家事や花作りをやっているので、食事もついつい遅くなりがちです。そして睡眠時間も不足。なんか変だなあ?と感じるようになりました。

よく考えて見たら、生きる上で一番大事な食事・睡眠を疎かにしています。最も大事なのは、健康と体を守る食事・睡眠・運動、それに続き、頭と心をリフレッシュする花作りなどの趣味ですね。これらに比べたら、ネット活用、考えること・悩むことは、優先順位は低いはずです。

なお、最近は、ネットを活用する時間が増えているようです。情報通信白書(令和5年版)によると、ネット利用時間、今は平日、休日共に3時間もネット利用をしています。そして、年を追う毎に増えています。
 2018年 平日(全世代)・・・112分  休日(全世代)・・・146分
 2022年 平日(全世代)・・・175分  休日(全世代)・・・187分

一日のうち3時間も使っているネット活用、最近では生成AIなどの普及で、偽りの情報、画像、動画のフェイクニュースが溢れていますが、ネットの情報に振り回されること、多いですよね。最近は、ネット情報を見ると心がざわつくので、あまり見なくなりましたね。

なお、生きるための基本、食事・睡眠・運動を疎かにしたら、健康を害し、挙げ句の果ては、病気になり、健康寿命も縮みます。でも、ネット活用を含めたパソコン・スマホ、そして、考えること・悩むことを疎かにしても、健康や寿命に影響を与えませんね。それなのに、ついついネット活用、ついつい考え込んでしまう、不思議ですね。

実は、最近、パソコンの使用時間(ネット活用含む)を2時間減らしました。そして、Facebookは利用せず、Twitterもかなり使う頻度が少なくなりました。その時間を、家事、花の手入れ、読書にあてましたが、家事も進み、庭も綺麗になり、雑草も減り、運動にもなり、綺麗な花で心も満足。一石五鳥以上です。早く気づけばよかった!!

また、食事と睡眠の大事さは、認知症の母を介護しているときに感じました。やっぱり、大事なのは、食事と睡眠。多少、物忘れがひどくても、季節感がなくなっても、妄想があっても、食事と睡眠が十分であれば、健康に生きていけます、それに運動や趣味があると万全です。最悪、私の名前や家族のことを忘れても、楽しく生きていくことは可能です(母を介護した実感)。

私も含め、頭でっかちになった現代人、ネット活用や考える事を少なくして、日常の生活と今を大事に、もっとシンプルに生きたらいいかもしれません。まあ、時には考える事も大事ですが、考えるばかりでは、生活できません。なお、「シンプルに生きる」というのは、物を捨て少なくするという考えもありますが、もっと大事なのは、生きて行く上で必要なことに時間を割くことですね。

年を取ってくると大事な時間、アレコレ手を伸ばさず、日々の生活を大切にして、今を楽しみ、ゆっくり生きたらいいですね。

【日々の生活を大切に生きて、健康寿命を延ばそう!】
~今はできていないけど、私のこれからの目標です

①早寝・早起き、充分な睡眠(生活のリズムを作る)
②食事は3食きちんと食べ、ゆっくり味わう(時間をかける)
③運動を日常生活に取り込む(家事、園芸も立派な運動)
④自然や人との触れ合いを大切に(脳の活性化に)
⑤ゆっくり行動する(副交感神経を働かす)
⑥日常に小さな幸せを見つける(必ずあります!)
⑦ゆっくり、ボーとする時間を持つ(頭にも休息を)

そう言えば、食事の時間もお風呂の時間も、子どもの頃と比べたら、ずいぶん短くなりましたね。昔は、食事も家族でゆっくり食べて、お風呂も楽しんで時間をかけて入ってました。昔は時間はゆっくり流れ、現代は時間が飛んでいきます。そんなに急いで何処に行くですね。

昔の食事の時間は、食事は楽しみで、母が作った物を、ゆっくり味わってました。だから、今でも、子どもの頃の母の味噌汁の味、肉じゃがの味は忘れません。でも、今は、食事の時間は短いですね、さっさと食べてしまい、味わうことも少なくなりました。もっと食事をゆっくり楽しんだらいいですね。

そして、日々の何気ない暮らしの中に、小さな幸せをみつけることが大事ですね。最近、自分が作った味噌汁が美味しくて、チョッピリ幸せを感じました。特別なことが無くても、日々の生活の中に、嬉しいこと、楽しいこと、感謝すべきことが、たくさんあります。

「シンプルにゆっくり」生きるうえで、参考になる禅語(仏教の禅の言葉)を探してみました。

「前後裁断 」(ぜんごさいだん)
過去も未来も裁ち切り今に集中することです。過去を悔やむことなく、未来を案ずることなく、今、なすべきことに全力を尽くすと言う意味です。過去も未来も断ち切る、スゴい言葉です。

「莫妄想」(まくもうぞう)
アレコレ考えると妄想が膨らみます、考える事を止めて、今やっていることに集中しましょうということです。

而今」(にこん)
過去を振り返らず、未来を恐れず、ただ今を生きる。この言葉、単純ですが、すごい迫力です。「余計なことは考えなくていい、今、やるべきことがあるでしょう!」と言われているようです。

「前後裁断 」(ぜんごさいだん) し、過ぎた過去、不明な未来を裁ち切り、「莫妄想」(まくもうぞう)アレコレ考えての妄想を捨て、「而今」(じこん)、ただ今を生きる。いいですね! なにか気分がスッキリしませんか?

大好きなアラン「幸福論」からの次の言葉を紹介。人は、自分の考えで、疲れてしまいますね。時には、考える事を止めてしまうこと、大事です。

『それは動物は不機嫌になるというのがないからだ。つまりわれわれのように思考のはたらきによって、いらいらしたり、疲れたり、うんざりしてしまうということがないのだ』
(「アラン 幸福論」 神谷幹夫訳 ワイド版岩波文庫 ”12  ほほ笑みたまえ”から)

何気ない平凡な日常を大切にしたいですね。美味しいものを作り、ゆっくり味わい、できるだけ必要なものだけを持ち、園芸などの趣味を楽しみ、家族や友人との触れあいを大切にして、ゆったりした時間を楽しむ。今まで、忘れていた気がします。