私は、現在、認知症の母を自宅介護しています。
実は、私の「元気の秘訣」は、認知症の母と一緒に作る「手作り料理」です。「手作り料理」は、作る楽しみもあり、できた料理は体にも心にも暖かく、私も母も「元気の素」になっています。
（注）認知症の介護中、昼間のわずかな時間や、母が寝てからの短い時間でブログを書いています。少々大変ですが・・・
認知症の介護と言うと、少し暗いイメージになりがちです。私も、介護を始めた頃は、とても大変で、慣れない家事に（男性なので）、テンヤワンヤでした。
また、介護中の食事も、母が料理ができなくなったので、おかずは冷凍品をレンジで温めて食べるという、実に味気ないものでした。介護中の冷凍品の食事には、さすがに数ヶ月で飽きてきました。
いくら介護中でも、やはり、元気の素は「食事」。
そこで考えたのが、「じゃー、自分で料理を作ってみよう！」ということでした。
これを私の妻に話したら、当然のごとく、「認知症の介護中なのに、それは無理だよ！ それに、これまで料理は、あまり作ったこと無いでしょう。」という返事。そうなんです、妻の言うとおり、介護中に、初心者が料理を作るというのは、とても無謀な事です。
でも、私も認知症の母も、やはり、元気の素は「食事」。
そして、体に良い、添加物が少ない、偏らない食事のためにも、やはり「手作り料理」が一番と考えました。
なお、母は料理が好きで得意でしたが、認知症になってからは、ご飯を炊くことと味噌汁しかできなくなりました。それでも、野菜や果物を切ることは、さすがに家事のプロで、上手いものでした。
そこで、”（認知症の）母と極力して「手作り料理」”をやってみることにしました。そうすることで、母の認知症の進行を抑える効果もあり、一石二鳥になります。
①料理は私が決めて、材料も私が準備する。
②料理の前に、母に必要な材料全てを切ってもらい、準備する。
③味付けは、私がするが、市販の”料理初心者”の本のレシピーを参考にする。
このような手順で、料理を作ろうと考えましたが、ここで大事なのが、参考になる料理本です。
とにかく、簡単な調味料（塩、こしょう、砂糖、しょう油、酒、みりん、ごま油）で作ることができ、写真も豊富で、手順が分かりやすい本を、いろいろ探しました。
その結果、以下の2つの本が、料理初心者には最適でした。この2つの本のとおりに、いくつかの料理を作って見たら、冷凍品では無い、美味しい手作り料理ができました。
［料理初心者にお勧めの本］
①おいしい基本の料理（藤井 恵さん）
なお、「手作り料理」、それも「初心者の手作り料理」なので、ときには味が少しおかしい料理ができますが、それでも、できたての手作り料理は、体にも心にも暖かく、美味しいですね。
認知症の母と作る「手作り料理」の効果
①添加物が少なく、体にも心にも暖かい
②できたての美味しい料理が食べられる
③認知症の母との会話が増える
④認知症の進行の抑制にも効果的
⑤新しい料理にチャレンジすることで楽しみが増える
以上に加え、自分で料理を作ってみて、妻の料理作りの大変さ、そして、妻の家庭料理の美味しさを再認識しました。
母の認知症が進んでいくと、いつかは「手作り料理」もできなくなると思いますが、それまでは、頑張って、母と一緒に料理を作っていきたいと思います。
［料理初心者にお勧めの本］
～簡単な調味料で作れ、手順も分かりやすいです
多分、この本は、料理初心者でなくても、参考になる本ですね。とてもよく考えられた本で、多少、調味料の量がいい加減でも、美味しい料理ができます。
料理の好きな私の娘に見せたら、これは良い本だと言ってました。娘も参考にしているようです。
この本の中で、今まで実際に作ったのが、以下の料理です。初心者の方には、この料理がお勧め。
①肉じゃが
②なすとピーマンのみそ炒め
④かぼちゃの煮もの
家庭料理で有名な小林カツ代さんの本です。調味料も材料も、普通の家庭にあるもので作れる、懐かしい家庭の味の料理です。
この本の中で、今まで実際に作ったのが、以下の料理です。初心者の方には、この料理がお勧め。
①肉じゃが
②ポテトサラダ
③母さんカレー（市販のルウで作るカレー）
