シニアからの学び

介護・主夫業・花作り, etc. シニアから学びの日々が再び

実家の片付け中 今日は亡き父の優しさを感じた一日でした

認知症の母がグループホームに入って、しばらくはゆっくりしていましたが、今年の4月から両親が住んでいた実家の片付けをスタート。最初は、まあ、ゆっくりやるかと気楽に考えていた私。

ところが、実際にやってみると、なかなか進まない。始めてから半年がたつのに、まだ2割程度? まだまだ闘いは続きます。

今日は、父の書棚の片付け。たった1個の書棚なのに、今日で4回目。父の想い出がつまった書棚です。前回は、70年前の家族や親戚のアルバムがみつかりビックリ。思わず、見入ってしまいました。

今日も出てきた出てきた、いろんな物が・・・

①私、妹2人の高校の卒業アルバム(50年前です、年がバレる)
②私や娘達(父の孫)の30年前のアルバム(娘達の小さな頃の貴重な写真)
③嫁の短大の卒業証書、卒業アルバムまで!(嫁の実家からもらった?)
④驚いたのは、花の品種一覧(花には興味が全くなかったはずなのに)

父は市役所の税務課にいて几帳面な性格、アルバムの中の写真もきちんと整理されていて見事。それにしても、兄弟3人の卒業アルバムや嫁の卒業証書、卒業アルバムまできちんと保管していたのにはビックリ! それに母が好きだった花作りのためか花の品種一覧まで。

父は、昭和1桁台の正真正銘の頑固オヤジ、人の言うことは聞かず、酒は飲み放題(時々暴れました)、そして我が儘。父とはよく口げんかしました。小さな頃の良い想い出は父にはありません。

でも、そんな父でしたが、私の大学の奨学金は黙って返済。また、私がマンションを買ったときも数百万、ぽんと渡してくれました。あんなお金、どこにあったんだろう、今でも不思議。

そんな父は6年前に入院していた病院で亡くなりました。最期まで我が儘で、最期まで私とケンカしてました。良く娘達に会いたいと言ってました。

父が亡くなると、いろんなことが想い出されますね。やっぱり、父親の優しさは生きている間は分かりにくいですね。それ以上に頑固で我が儘ですから。

私も同じかな、娘達には優しい父親のつもりなのに・・・私が亡くならないと伝わらない?そんな馬鹿な!・・・それが現実です。諦めなきゃ。

父が亡くなって、両親のことがよく分かるようになりました。母は繊細に見えておおざっぱだった、父は頑固で我が儘だったけど繊細だった。

生前は優しさを感じなかった父ですが、亡くなった後は、いろんな事が浮かび、また、実家の片付けをする中で、父の優しさを少しずつ感じるようになりました。生きている間に、もっと優しくしていれば・・・

でも、人生に ”たられば”、「もし…していたら、もし…していれば」 はありません。それは過ぎ去った、過去の出来事。今、どうするかが大事ですね。私は、時々、仏壇の父に「ありがとう!」と言っています。

今日は、父の書棚を片付けて、改めて、父の優しさを感じた、ほっこりした暖かい一日でした!

しつこいようですが、最期に仏説 『父母恩重経』(ぶもおんじゅうきょう)の一部を紹介します。このお経、 吉川英治さんの『 宮本武蔵 』で知りました。親の恩の深さを書いているお経です。なんどか読んで少しずつ分かってきました。以下一部紹介。

 父にあらされば生まれず、母にあらざれば育たず。

 父にあらざれば養われず、母にあらざれば育てられず。

 父母の恩重きこと、天のきわまりなき如し。

今日の日記、真面目過ぎたかな? まあ、こんな時もありますね。
嫁がもし、この日記を読んだら、いいそうな言葉、「あんたは真面目すぎ! もっと楽に考えないの? そうすれば片付けも早く終るのに」。そうなんです、こんな長い日記書く時間があったら、片付けをした方が・・・嫁が正しい!